元気に老いる

NHKスペシャル6月13日放映。介護を必要とする高齢者が増えている大きな要因とし浮かび上がってきたのが「生活不活発病」。体を動かさないことで全身の機能が衰え、寝たきりにもつながる怖い病だ。ここでは、病名になっているが別名「廃用症候群」ともいう。要は、使わないものは衰えるということである。このときに、「することがなくなった」「年だから仕方がない」とか「長生きするためにとか、リハビリーのために」という枠組みだけではなく、「充実した楽しい人生を送っていない」ということが、盲点になっているのである。人は「生きてきたようにしか、生きていけない(死ねない)」のである。何かがしたいということがなければ、ある意味、死んだも同然である。日々悩みながら他者と出会い、「ありがとう」と感謝していける一日を。まさに、生き方は、死に方である。生が歓喜していれば、死も歓喜するのだ。