あるがまま

自分を「あるがまま」に生きていくこと。マズローの五段階欲求階層説では、最上位にある自己実現である。自分が自分をどう見ているか、他人からどう見られているかという認識(自己像)の問題で自分が「あるがまま」に生きるということが難しい。対極として、荘子は五感などの認識をも排除する「ないがまま」を説いた。マズローは、自分のエゴを超えて、仲間を対象にした自己超越を提唱した。私は、そこをもう人ひねりして、自分をメタ認知で見ていく、俯瞰していく自己超越。自分に恥じない生き方、すなわち、「自分が尊敬できる自分を作っていく」ことがあっての「あるがまま」を提唱したい。具体例、映画「つれがうつになりまして」の講演の場面の台詞「この本の中に自分の情けない場面や恥ずかしい場面が書かれている。でも、僕は、自分自身を恥ずかしいとか情けないと思った自分も含めて誇らしいと思います。」