日日是好日

森下典子さんの茶道教室でのあるあるを集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」の映画。樹木希林さんが茶道教室の先生役を演じた。「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の主人公典子(多部さん)が、見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れる。劇中で「日日是好日」の掛け軸を見て、毎日良い日という意味?という問いかけがあるが、その後、約20年、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、「日日是好日」の意味を体得する。つまり、折々の季節を感じ取ることは、人生で遭遇した就職、失恋、大切な人の死と同じことであり、それをあるまままに受け入れていくこと。この映画の上映前、2018年9月に樹木希林さん他界しただけに、余計考えさせられた映画であった。