愛しい人

 あるとき、国王が王妃に「この世の中で、一番愛しい人は誰? 」に聞いたところ、王妃が「私自身です」と答え、釈尊が「自己を愛する人は、他人を害してはならない」と諭した。つまり、「自分をかけがいのない存在と感じるなら、同じように他人も同じ思いを抱いていること実感すること」(コーサラ国王夫妻の会話)。 これは、カウンセリングでの「実存主義」に一致すると思います。コロナ渦で、不安な毎日を過ごしていますが、まず、自分を大切な存在と感じることが心理的な免疫となり、予防につながるのです。