能視化

 粕谷さん(奈良教育大)のアスセメントの講座での「見る」ということについて。

 「可視化」見えなかった物事それ自体を、見える物事にすることは、数値化したりすること。「能視化」見えなかった物事が見えるようになるように、私自身が変わること(吉田章宏さんがつくった造語)こちら側が変わることなので、「経験値」や「知識」などの引き出しが多くなることで、見立て(アセスメント)の能力が高まること。

この「能視化」についての私の考察。

①「能視化」と「受視可」:能動的と受動的、「見たいものが見えてくる」と「見ているものだけ見ている。「受視可」は私の造語。カウンセリングの世界での「求めに応じて施す」原理。クライエントが求めているときにカウンセラーの言葉が入るのである。「教材力」(私の造語)も同じ原理。こんな授業をしたい、こんな教材やないかと求めていると、見ているテレビや音楽でも教材として飛び込んでくる能力がついていくのである。

②「能視化」と「脳視可」と「体視可」:「能視化」は、主に視覚をもとに脳で判断する。それ以上に、「五感」で「体」全体で感じ取る「体視可」。「体感」を重視した方がよい。スポーツの世界では、「体幹」トレーニングが当たり前にようになっているように、カウンセリングの世界でも「体感」トレーニングで「体感」を鍛えあげていく「体視可」(私の造語)が今後益々必要になる。「体視可」のコツは、話しを聞いているときに、特に「非言語」を感じ取るようにして、「オヤッ」とした感じをした時を大切にしていくことである。言葉は嘘をつけも体は嘘をつけない。