何周目

バカリズム脚本の2023年のドラマ(ブラッシュアップライフ)。主人公の麻美(安藤サクラ)は不慮の事故で亡くなった後、死後の世界の受付係(バカリズム)に。再び人間に生まれ変わるためには赤ちゃんの頃からやり直して“徳を積む”必要があり、以後同じ人生を何周も繰り返す。このドラマと対比して「恋はデジャブ、1993年映画」。永遠に22日が繰り返されることに気づいた主人公のフィルは、この特権を利用して何もかもしたい放題。しかし、何度もそれを繰り返すうち、彼はこれまでの高慢で嫌な態度を改め別人のようになる。

 

「何周目」と「デジャブ」には、人生を繰り返すという共通点があるが、相違点もある。それは、「徳を積む」と「学び直し」である。人は、学びによって、他者や自身への見方・受け止め方を変えることできるのだ。