引継ぎ

 

朝ドラ(らんまん)の最終週は、ナレターの宮崎あおいさんの登場で、どうやら万太郎の日記を読みながら、人生をたどってきたものだとも理解できる急展開となった。主題歌(愛の花、あいみょん)の内容(私は今を、今を憎んでいない・・)など、いろいろ俯瞰してみると、植物学者万太郎、妻寿恵子も主役であるが、ナレーター(紀子)を含めて、登場したすべての人が、主人公となる。自分の人生の主人公は自分人身である(実存主義)。それぞれの花が咲き誇る、まさに(らんまん)なのだ。個人の人生を回想することにより、自身の輝きに迫る回想法とは別な視点で、自分の意思や思いを、次の世代が、引継ぎ、語ってくれる姿を妄想すれば、今を楽しんでいけるのだ。